お祝い事のマナー集

<お歳暮のマナー>

お歳暮の品物について

元々はお餅や魚など新年に欠かせない食品で、年末によく見かける新巻き鮭は神様にお供えする祝い肴という意味合いがありました。今でも、「産地直送の魚介類」や「ハム」「ソーセージ」などの食料品が人気があり、予算は三千円から五千円が一般的です。また、購入場所は百貨店やスーパー、最近ではネット通販などが主流です。

もらってうれしいギフト!

気持ちの入った贈り物ってうれしいですよね。お世話になった方々への感謝の気持ちなので、お世話になった方々のご家族が喜ばれるものを選びたいものです。一般的にはお中元・お歳暮とも酒類や各地の名産品が喜ばれるようです。最近では、「選べるギフト」が人気がありますね。

お歳暮はいつ贈るのが正しいのか?

「歳暮(せいぼ、さいぼとも読む)」とは、漢字の通り年の暮であり年末を表わします。それが「お歳暮」と「お」がつきますと、年末の贈り物を意味するものとなります。元々は、贈り物をもって先方へ出向いていき、年末のご挨拶をすることを示したのです。古くは「歳暮の礼」とか「歳暮の賀」といって、新しい歳を迎える神祭りのために必要なものを本家や親元に持っていく行事でした。それが今日では、世話になった方々に一年の感謝の気持を込めて年末に贈る贈り物となったのです。お歳暮を贈る時期も、本来は「事始めの日」(お正月をお祝いする準備を始める日)の12月13日から20日までの間に贈ったのです。煤(すす)を払い、注連縄(しめなわ)や松飾りをし歳神様を迎えるための準備の期間でもあったのです。このように「お歳暮」を自分で持って行った時代を経て、おつき合いが広がり、北海道から沖縄・海外と遠方にまで交際範囲も広域化してきたこともあり「お歳暮」が一時期に集中し混雑するのを避けるために百貨店などを通じて、11月の早期から贈り始める方が増えているようです。ゆっくりと商品選びをし、商慣習から生まれた「お歳暮」を商売のご挨拶として、はやめ、はやめに贈りたいという気持の表れであり、次第に「時期」が早まってきたのです。

あいさつ状を同封

本来は訪問して直接お渡しするのが原則ですが、現在ではデパートなどから直送するケースも増えています。直送する場合はあいさつ状を同封するか、荷物が届くころを見計らって別に手紙かハガキを出すのがマナーです。挨拶のほかに、何を、何時、どこから送ったかをメモしておくとトラブルが起こった時(贈り物が到着していないなど)に役立ちます。特に生鮮食品などは、相手の都合などもありますので品物を贈る前に挨拶状を出しておく心遣いがあるといいですね。

のし紙は必要?

のし紙はつけてください。水引は赤金(5本か7本)にて、結びは花結び(蝶結び)の、のし紙を用い上書きは水引結び目中央上に「御歳暮」、中央下にやや小さめに名前を書きます。また、のし本来の意味から生ぐさものを贈る場合はのしをつけないのが正しい礼儀です。

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